思うことその4

  タイは9月が最も雨の多い季節になります。今年の9月は最初の頃バンコクではあまり降っていなかったのでいいかなと思っていたら10日頃から降り始めました。このところ夜中に降ることが多く、風が吹き始めると雷と共に激しい雨が降ります。北部ではかなり前から振っていてその雨が集積し、チャオプラヤ河に流れ込みます。広い平野部をゆっくり流れるので雨が多くなると水位が上がってしまいます。

  今日のニュースではバンコクの北80km位にあるアユタヤ付近でのチャオプラヤ河の水位が上がり、遺跡の保護のため土のうを積むことが検討されています。バンコクでもチャオプラヤ河だけでなく市内を流れる運河までも水位が上昇し、運河を走る水上バスが橋の下を通ることが出来なくなるという理由で昨日から運行を止めています。街中の排水はこの運河を利用しているので運河が溢れるとバンコク市内はかなりの広範囲で長期にわたる洪水になる可能性があります。このため、河口から30km以上離れているバンコクでも潮見表を見て注意が必要になります。これ以上雨が降らないよう祈るしかありませんが。

  昨晩の帰社時、ちょうど満潮となったため会社の窓から下に見える運河を覗いたところやはり水が逆流しておりました。これはちょっとまずいなということで帰りにスーパーに立ち寄って水、ローソクを確保しました。通勤路にある日本大使館前で道路の端(中央よりではない)の低いところは既に5−6cm程度の冠水をしていました。家についてローソクを並べたところマッチが無いことに気がつきました。タバコを止めて20年、マッチが無いことが始めて不便と感じました。ガスコンロがあるからまあ良いかということでわざわざ買いには出かけませんでした。

  本日のニュースはバンコク新空港開港についてです。誰しも予定通り開港できないだろうと思っていたにもかかわらず無理やり9月28日に開港してしまいました。香港での新空港開港もマレーシアの新空港開港の向こうを張って無理やり開港したものの荷物が出ないやら積み残すやら、コンピューター故障で発券業務が出来ないやら散々だったことがあったので私もこの時期本来なら帰国休暇の予定なのですが取りやめました。

  案の定、香港空港開業時と全く同じことが起きてしまいました。開業日には韓国人ツアー客100人以上の荷物が出てこないで飛行機到着が午後2時、荷物の引渡しが午後9時過ぎとなって、激高した韓国人が暴れたとの報道がありました。殆どの荷物の引渡しは1−2時間かかっていたようです。また、午前11時ごろにはタイ航空のコンピューターがダウンし手書きの搭乗券を発行したとのことです。そもそもこんな日に新空港を使う場合は覚悟が必要で何も激高することは無いと思うんですが。今のところ、出発便においては3−4時間前に空港へ着くようにとの案内が出ているようです。


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