思うこと続きの続き
ということでようやく悠仁さまに近づいたようなところまできましたがまたもう少し話を遠くしてタイの階級社会について少し話して見ます。
タイは王族を頂点とする階級社会です。もう少し分かりやすくいうとインドのカーストのような階級が隠然とあるのです。タイは仏教国と言われておりますが実際にはヒンズーと仏教と更に神様が入り混じっている状況にあります。日本でも仏教と神教が同居しているのと同じ様なものです。
もともとヒンズー教から仏教が出てきたものですが簡単にいうとヒンズー教の階級制度に反対したお釈迦様が人間平等の考えをもって仏教を唱えたということでしょうか。こちらではカーストの最高位である階級のバラモンから名前を取ってバラモン教というのもあります。タイの王様の守護神のようなものです。実際に王族の印はガルーダ(鳥)であってこれはヒンズー教の三大神様の一つであるビシュヌー神の乗り物です。ちなみにビシュヌー神の化身がラーマと呼ばれており、ラマ王朝の王様=神様との位置づけをされていた。
今回の祝典でも仏教のお坊さんによる読経とバラモンの読経がそれぞれあった。仏教のお坊さんは国王からお供えを頂くときでも決して頭を下げないがバラモンの僧侶は国王の前にひれ伏して挨拶を行う。いくつの階級があってそれぞれがどの階級に属しているかは良く分からない。
実際、タイ人同士でも腹の探りあいで階級を判断しているようで階級差が分かるとあからさまに横柄な態度を取るときがある。階級の上位にいる人達は良い地位に就き、収入も多い。しかも相続税や固定資産税が無いので金持ちはずーっと金持ちということになる。また、タイ経済を握っているのは拝金主義の華僑達で彼らは育ちは悪くてもお金を持っているということで階級の上位に成り上がるように見える。その典型がタクシンであるのは間違いがない。
日本の天皇家も出身が神様であり、神様の子は神様であるので国民の気持ちは戦後まではタイと同じように天皇は神様だった。また、世継ぎ問題は側室の存在が保険のようなものでいざという時に役に立ったのもタイと同じであった。今のタイ王室は日本と同じく側室はいないが結婚、離婚が容易に行われていることは前述で分かるとおりです。また、性に対する考えはオープンであるのでいざとなったら側室の復活はおおっぴらではなくてもあり得る話である。
それに対し、日本の天皇は国民の象徴となってしまった以上、皇太子や一族が側室を持つわけにはいかなくなった。
ここまで書いた日の晩にクーデターが起きました。続く。