【全英オープン】


17日から20日に行われた全英オープンをTVで見ました。
初日は雨と強風、
2日、3日目は曇天で猛烈な風、最終日は晴れ間があるもののすさまじい風の中のプレーでした。
台湾にいたとき客先の検査官がニュ-キャッスル出身のゴルフ好きの男がおり、彼の話でその風の強さを聞いては
おりましたが画面で見ると想像を超える風でした。
有名なリンクスと呼ばれるコースは木もなく、吹きさらしで枯れ草が風に吹かれてまとまり丸くなってコース上を転がる
ほどです。
こんな中でゴルフをするのですからプロというのは大変な職業だと改めて感じました。
もっとも日本のプロ達は全く歯が立たず、素人と同じ様なスコアで予選落ちしておりました。
3日目に首位にたったオーストラリアのグレッグノーマンは既に53歳、シニアに出てくる年齢にもかかわらず頑張って
ました。
彼はアメリカのツアーで年間賞金ランキングで一位に何年もなっていますが、それにもかかわらずメジャーと呼ばれる
試合には一度も勝てず無冠の帝王とも呼ばれてました。
その彼が
3日目を終って首位ですから、何とか勝たしてやりたいと応援していました。
結果はやはり駄目でした。
最終ホールで待ち受けた奥さんの肩を抱きながらの姿はそれでも精一杯戦ったすがすがしさを感じました。

20数年以上前、彼は日本でかのジャンボ尾崎と一緒に回ったことがあります。
そのとき、ラフに入ったボールの後ろを尾崎が持っていたドライバーでトントンと叩いたため、ライの改善ではないかと
審判員に告げたが、審判員の裁定は日本ではそれをライの改善とはみなさないということでした。
当時、尾崎はスーパースターであり、日本ゴルフ界全体が彼を甘やかしていたことを世界中に広めてしまった。
先日の日本プロの初日、偶々
NHKのニュースで流れた映像に座った尾崎の肩を石川遼が揉んでいる姿がありました。
未だに俺が一番と思っているのでしょうか。
ノーマンだったら絶対にそんな態度はとらないはずです。
まだまだ未熟者の石川に対するマスコミの異常な反応を見るにつけ、日本のゴルフ界の意識改革が全く
20数年前と
変わっていないと嘆く次第です。


                                 08.07.28 泰介

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