ソンクラン(タイの正月 4月の13日)が近づくにつれて気温がぐんぐん上がってきました。
今年は例年に比べ暑くなる速度が速く感じます。
この間気象庁が発表した予報では、4月3日頃が最も暑くなるとのことです。
北のチェンマイや西のカンチャナブリでは既に最高気温が40℃を超えました。
チェンマイやカンチャナブリは山沿いの町で、普段はバンコクより涼しいのですが、この時期になるとどういう訳かバンコクより必ず暑くなります。
カンチャナブリは映画「戦場に架ける橋」(相当古い、主題歌のクワイ川マーチが有名)で知られている場所ですが、第二次大戦中、日本軍がイギリス、オランダなど連合軍の捕虜を使って物資補給線とする、タイとビルマを結ぶ泰緬鉄道を建設したところです。
劣悪な環境で相当数の犠牲者が出たのですが、おそらくその当時も大変暑かったことでしょう。
町の一角には捕虜の犠牲者の墓地があり、30cm角の墓石がきちんと整理されて並んでいる。
墓石には出身地、階級、年齢(殆どが20〜30歳代)とともに、残された家族らの短い言葉が刻まれている。
思わず目頭が熱くなるところです。
ソンクランになると町は水浸しになります。
車にはドラム缶に水を積み、すれ違う車や路上の歩行者に向けて水をかけるからです。
チェンマイは特に有名で、その期間水掛祭りと称して全国から観光客が押し寄せます。
貴重品はビニール袋にいれて防水対策をしなければなりません。
一度は体験するのも良いでしょう。
ソンクランが終ると乾季も終盤になります。
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