【酒飲みのうんちく】

最近、焼酎がはやってますがどうしてなのですかね。
確かに芋焼酎のいくつかは美味しいものがありますが、馬鹿みたいに高額でしかも手に入りにくい代物です。
麦焼酎や米焼酎など殆ど甲類のものと味に変わりが無い。
昔、会社に入社した頃、先輩たちに連れて行ってもらった立ち飲みで教えてもらった焼酎の飲み方は先ず、焼酎の梅割を注文、一口飲んで甘すぎるからと焼酎を継ぎ足してもらう。
また一口飲んで今度は辛すぎるからといって、梅酒を継ぎ足してもらうということで、2口分タダで呑むやりかたでした。
学生の頃は、金が無くても焼酎に手を出すことはなかったが、社会人になって、いわゆる労働者の酒の仲間入りをさせてもらったということでした。
その頃の焼酎は、宝焼酎の全盛期で甲類25%か35%が殆どでした。
当時から薩摩の「白波」はあったものの、臭いということで敬遠されていた。
今は麦だの米だの芋だのと騒いで、割高な乙類を呑んでいるようだが、先に言ったように味は殆ど無い。
芋はもともとかなりの匂いがあったのだが、最近では全く物足りない。
そのためお湯割とかで少ない香りを何とか出そうとしている。
乙類の焼酎は少量生産で地場の飲み物。
全国に出回るような乙類の焼酎は所詮まがい物。
全国に出回る大量生産の焼酎は甲類で、ブルーカラーが自分のなけなしの金で呑む飲み物、ホワイトカラーが接待で薀蓄を並べて呑む酒ではない。
高ければ良いという連中が喜ぶ「百年の孤独」なんという酒は、おそらく木の樽に入れて熟成させていると思われ、普通のウイスキーと同じ味。
値段を考えると普通のスコッチウイスキーの方がよっぽど上だと思うのですが、皆様はいかがでしょうか。(泰介)



【それを言っちゃあお終いだよ】

♪ きょうの〜 仕事はつらかった〜
  あとは〜 焼酎をあおるだけ〜〜 ♪ 
♪ どうせ〜 どうせ〜 山谷のどや住まい〜
  ほかにやること ありゃしない〜♪

  岡林信康 山谷ブルースより

そう、私(朝男)にとって焼酎とはそういうイメージの酒だった。
で、飲むことは、まずなかった。
少なくとも昭和40年代後半までは。
昭和50年ごろだったか、銀座に薩摩白波ばかりを飲ませるクラブができて、招待された。
アンテナショップのようなものだったのだろう。
店の名も「白波」だったような気がする。
棚にずらっと白波のボトルが並んでいたのが異様だった。
昭和60年ごろ、仙台支社勤務の時代。
先輩に連れて行ってもらった飲み屋で「大分麦焼酎・二階堂(陶器のボトルに入っているやつ)」を飲んだのが、焼酎をちゃんと飲んだ最初だった。
結構うまいと思った。
当時地元のテレビ局に、二階堂酒造の血縁者がいて、仙台では二階堂焼酎を置いている店が多かったのだ。
東京へ戻って、やがて時代は平成へ。
女性の酒場への進出も目立つようになってきた。
テレビで血液をさらさらにするといわれ、女性のあいだで芋焼酎ブームがおきた。
焼酎を飲むことは恥ずかしいことではなく、むしろ流行となった。

さて、現在。いまやどんな高級店でも焼酎を置いていない飲み屋、料理屋をさがすのは難しい。
銀座の高級バーにも置いてある。
でも、某焼酎が蔵元で3000円で、東京で2万円などというのはめちゃくちゃです。
かっての「越の寒梅」がそうだったように、そのうち人気も下がるでしょう。

最近は私も家で焼酎を飲んでいます。
近所のスーパーで買った、奄美の黒糖焼酎「里の曙」がうまかった。
でも900ml 1200円は少し高い。
ここで高いというのは日本酒と比較しているからで、焼酎は日本酒より格下という先入観があるからだ。
これは正しくないのかもしれない。
吟味した原料で、きちんと手間隙かけて愛情をもってつくられれば、日本酒、焼酎、スコッチ、バーボンみんないい酒です。
あとは飲む人の好みです。
ちなみに私はウイスキーはジャックダニエルです。
2月の健康診断結果。軽度脂肪肝、γGTPは141。
2年前は210でしたから、まあいいか。

それにしてもTaisukeさん、ついに「お酒」を話題にしてしまいましたね。
これは誰もが一家言ありますから、言いだしたら切りが無いと思います。
百家争鳴唯我独尊我田引水阿鼻叫喚・・・・・・・・・(朝男)



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