【パタヤの思い出】
今から30年以上前、1970年代初めのころでしたが、バンコクそしてパタヤビーチに行きました。初めての海外旅行でしたから、さまざまなカルチャーショックがありました。
当時はJALパックが盛んにTVCMをやって、日本人の海外旅行ブームに火をつけていましたが、バンコクもパタヤビーチもまだ日本人観光客は少なかったようです。
バンコクのホテルのバーでは未成年と疑われパスポートを提示させられました。
見せても疑い深そうに首を傾げていました。
ホテルから地平線に沈む夕日を眺めていましたが、なにか違う気がして、気がつきました。
360度見回しても地平線がずっと平らです。
山がありません。緑の森(ジャングル?)が地平線までずっと続いています。
見渡す限り山の無い緑一色の景色というのは初めてでした。
さてパタヤですが、バンコクから車で数時間掛かったと思います。
当時の記憶では、高級ホテルが一つあっただけで周りにはほとんど何も無かったような気がします。
泰介さんが行ったパタヤの様子とは大分違いますね。
小船で沖に見える小さな島に渡って、半日過ごしました。
ほんとに小さな島で、空が青く、海がきれいで、南国の太陽と白い砂浜以外何も無かった。
果物やみやげ物を売る子供たちがいました。
スイカがおいしかった。
パタヤの高級ホテルのオープンレストランで夕食。
ちょうど隣国(カンボジア?)の王様が遊びに来ていて、このホテルに泊まっているということ。
沖に王様専用の大きなクルーザーが停泊していた。専用エレベーターの前には銃を担いだた兵隊が警備していて、近づくと銃口をこちらに向けて「あっちへ行け!!」というようなことを言って脅かす。
目の前で銃を見たのも、銃口を向けられたのも初めてですから、ビビリました。(朝男)
【パタヤその2】
おいで、おいでしているネーちゃんの持っているカードにはビール一杯50バーツと書いてある。
別の店では100バーツ。どっちが良いのか迷うところである。
それでは両方行ってみようということで先ず安いほうから行くことにした。
入口に下がっている重いカーテンを手繰って入ると中は結構明るい。
真ん中にステージがあり、半裸の6、7人のオネーちゃん達が鉄棒に掴まり立ちしながら腰をくねくねさせ踊っている。
どこでも同じ風景である。
金払いのよさそうな客にはホールに待機しているオネーちゃん達が一杯飲ませろと寄ってくるのだけれどどうも金の無い客と見られたようで誰も来ない。
しばらく経っても展開が変わらないので次の店に行くことで店を出た。
何軒か外から様子を伺い次の店に入った。
店の中はどの店も皆同じような造りである。
違うのは踊っているオネーちゃんの質とサービス?。
今度の店はオネーちゃんの質は欧米人好み(どういう訳かブスが好き)でもステージの上ではスッポンポン。
客もやはり欧米人が多い。
一緒に居たお客様はしばらく目が点になって呆然としていたが次第に落ち着きを取り戻し店内の状況を把握するようになっていった。
更なる勉強会を続けるにはリスクが高いのでホテルに戻ることにした。
通りには未だ人が溢れ、明らかにそれと分かるオネーちゃんと連れ立って歩く男や、タイ人と欧米人の男同士で手を繋いでいるカップルも結構いる。
次の日は向かいの島、ラン島に行くことになっているので早めに寝ることとした。(泰介)
【パタヤその3】
さて、次の日船でラン島に行くことになります。朝、待ち合わせの浜辺(まさしくパタヤビーチ)に行くと、それらしき船が沖に止まっている。
帯電話を掛けると直ぐそばで呼び出し音が鳴って、待ち合わせの船頭と分かる。
膝頭まで水につかって、小さなハシケに船頭共々乗り込み、沖に停泊している船に向かう。
7、8年前に比べると、パタヤの海水はかなり綺麗になっている。
横付けしたハシケから船に乗り込み、いよいよ出発となる。
最近はスピードボートが主流で、島までは20分ほどで着いてしまうのですが、やはりジジ様グループはのんびりとポンポン船に揺られて行く。
途中、台船がありそこからパラセーリングをしているのが見える。
台船に下ろすと、直ぐに次の人が飛び上がる牽引ボートの運転妙技に見とれ、青空浮いているカラフルなパラセーリングにも見とれる。
小1時間ほどで釣り場に到着。
お客様はこのために日本から仕掛けを用意してきた。
私たちは船頭が用意した仕掛けである。
太くてよれよれになった道糸の先端に100gくらいの錘がついており、錘から30cm上と50cmくらい上の2箇所に、道糸よりもっとよれよれのハリスに釣針がついている代物である。
餌は短冊に切ったイカ。
船べりからドボンと錘を投げ入れ15−20mで底につく。
ほぼ錘は底につけた状態で糸を張る。
かなり潮があるので流される。
魚が食うのは底についた直後が多い。
ブルブルときてホンの一呼吸待って合わせると、魚が釣れるということなのである。
糸より、ハタの子やべラなどが釣れる。
当たり前だが魚がいれば大漁、いなければオケラ。
1時間ほどで昼食の分は確保できるはずだ。
日本から持ってきた仕掛けは、全くといって良いほど釣れない。
数千円かけて持ってきたのにとぼやくことしきり、やはり郷に入れば郷に従えですか。
こちらの仕掛けには入れ食い状態であっという間に50匹ほど釣り上げ島へ向かう。
大きい魚は船頭にあげ、唐揚げで食べ易い15cmほどの魚を持って島に上がる。
島に上がるのも出発時と同じハシケを利用する。
エメラルドグリーンの入り江は見事である。
魚を浜辺のレストランに持ち込み唐揚げにしてもらう。
他の料理も頼み、浜辺にあるビーチパラソルの下でビールで乾杯。
熱々の唐揚げは美味かった。
帰りの船ではデッキチェアーに横になり、潮風を受けながらの転寝であった。(泰介)
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