多謝のウンチク


 このところ「多謝」という文字をちょくちょく見受けますが広東語標記ですか?
私の広東語の知識では「多謝」と書いて「ドウチェ」と読みます。
普通語の場合「謝々」「シェエシェエ」ですね。
「多謝」は話し言葉では金品の受領や非常に心のこもったおもてなしに対して感謝の意を表するときに発せられるもので、普通の親切などには「唔該」と書いて「ムゴイ」と答えます。
また、謝意に対する言葉は丁寧な場合、「唔使家気」「ムサイハーヘイ」と言い、普通には単に「唔使」「ムサイ」と略していいます。
文書や話言葉でも硬い表現の場合、金品を伴わなくても「多謝」を使う場合があります。
たとえば「ご協力有難うございます」という表現は「多謝合作」とかいて「ドウチェハプチョ」という具合です。
なお、広東語は普通語の4声と違い9声あるといわれておりカタカナをそのまま読んでも殆ど通じませんので悪しからず。

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